プロフィール

野に咲く一輪のタンポポのようにヒッソリ暗躍中!?
じゃ、ランク入りはダメじゃん。
と、今頃気付く大馬鹿者。

徘徊癖がありそこら辺うろつきます、ご注意ください・・・。(気にしないでね~)

投稿画像は『しぃペイントツール』が使用困難のため、市販ソフトを使用中です。

その時気分のイメージ一発屋。
ストレスが限界を超えると、やたらと裸婦に走りますのでご注意ください・・・。

基本、『こらぼ』は全て可にしてます。
ご自由に、いじりまくって下さい。(笑

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(2013年8月13日)日記一覧

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2013-08-13 00:47

命令

教頭先生が、話を始めた。

「君たちも知っている通り、この中学校は新設校です。
 器(校舎)は出来ましたが、中身(設備)が無い状態です。

 毎年、市から予算は出ますが、その予算は限られています。
 したがって、順番に設備を整えなければならないのですが、
 何から揃えればよいのかを君たちに検討してもらいたい。」

なるほど、もう一度『縁の下の力持ち』になれと・・・。
しかも決定権は、生徒に委ねる・・・と。

つまり表面上、生徒の自主性を引っ張り出したい訳だ・・・。

「しかし、それくらいの事であれば、
 現行の生徒会にでも出来るのでは?」

M先輩が発言する。
そう、もう高校受験に専念したいだろう。

「残念だが、君たち程優秀ではないのだ。
 おそらく、生徒会運営に手が一杯だろう。」

ああ、だからS美のお姉さんは、
俺たちが復帰しない事を残念がっていたのか・・・。
いまやっと、納得できた。

だが、そんなにややこしく組織を作ってはいなかった筈だが・・・?
現行生徒会は、いったい何をしているんだ。

更にM先輩は食い下がる。

「では、アンケート調査では?」

「アンケートでは、最優先すべき物事を見失う恐れがある。
 だから優秀な君たちに、お願いしたいのだ。」

これはもう、諦めるしかない。
事実上の命令だ・・・。

M先輩は、困り顔で図書室を出て行った。
我々も、それに続いた。

出ようとする間際、S美のお姉さんに出くわした。

「やぁ、なかなか大変そうだね?」

S美のお姉さんは、図書委員だった。

「お姉さん?」

「ん~、いいねぇ。
 もう一度、呼んでおくれよ。」

「お姉さん、妹さんに何を話したんですか?」

「別に?
 『あれは、なかなかの男だぞ。』って言っただけだが?」

「それじゃ、火に油じゃないですか?」

「君が言うように、あの子の人生だ。
 思うようにさせようと思ってね?
 私も、いつまでもかばってやれないよ。」

「それじゃ、意味ないでしょ?
 説得はどうしたんですか?説得は・・・。」

「妹がダメなら、私が嫁に行こうか?
 あっ、それじゃ君に『お姉さん』って呼ばれなくなるな・・・。
 そうか、私が君を『旦那様』と呼ばなくてはならないんだ・・・。
 それも良いなぁ。」

「いい加減にしてくださいよ。
 ああ、M先輩じゃないけど、頭抱えたくなってきた・・・。」

「ああ、Mね。
 あいつも大変だぁ・・・。」

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