プロフィール

野に咲く一輪のタンポポのようにヒッソリ暗躍中!?
じゃ、ランク入りはダメじゃん。
と、今頃気付く大馬鹿者。

徘徊癖がありそこら辺うろつきます、ご注意ください・・・。(気にしないでね~)

投稿画像は『しぃペイントツール』が使用困難のため、市販ソフトを使用中です。

その時気分のイメージ一発屋。
ストレスが限界を超えると、やたらと裸婦に走りますのでご注意ください・・・。

基本、『こらぼ』は全て可にしてます。
ご自由に、いじりまくって下さい。(笑

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(2013年7月20日)日記一覧

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2013-07-20 01:27

意地

S美はハンカチで涙をふき取ると、うるんだ瞳で聞いてきた。

「ねぇ?
 教えて貰ってもいいかしら?

 あの女・・・。
 いいえ・・・、彼女のどこに引かれたの?」

「そうだなぁ・・・。
 簡単に言ってしまえば・・・。
 コイツになら、俺の背中を任せられる・・・と思った。」

S美はハッとした表情をした。

「そうなんだ・・・。
 凄いわね・・・、彼女・・・。
 
 そこまで、あなたに言わせるなんて・・・。
 嫉妬しちゃうわ・・・。」

そう言われれば、そうだ・・・。
背中を任せられる程、信頼した女など今までいなかった。
このS美ですら、信頼の域にまでは無い。
 
「で・・・、告白したの?」

「いいや・・・、してない。」
毛頭、告白などするつもりは無い。

「どうして?」

「言ったら、あいつに負けた気がするからなぁ・・・。」

もし『好きだ。』『愛してる。』などの類の言葉を言ってしまったなら、
俺はK子に一生頭が上がらないだろう。

つまり、俺の生命与奪権はK子が握ってしまう。
何としても、それだけは避けたい。

「なに?それ?
 相変わらず、変なところで意地を張るのね?」

「悪かったなぁ。
 まだ、ガキだからな・・・。
 笑ってくれてもいいぞ?」

とりあえず、これは男としてのプライドでもある。
たとえ笑われようと、通さなくてはならない。

まぁ、本当の理由は別にあるのだが・・・。

「笑わないわよ。
 ・・・らしいわね。」

と言いつつ、やっぱりS美はクスクス笑った。
でもいいさ・・・。
やはりS美に・・・いや、女に涙は似合わない。
 
「そっか・・・。
 まだ・・・、なんだ・・・。」
ポツリとS美はつぶやいた。

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