ヤマハは25日に、表現豊かにしゃべる機能を付加したVOCALOIDエンジン「VOCALOID-flex(ヴォーカロイド フレックス)」の提供を開始したことを発表した。
VOCALOIDエンジンは、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社の販売する「キャラクター・ボーカル・シリーズ」(初音ミク、鏡音リン・レン、巡音ルカなど)の歌唱ソフトウェアのベースエンジンとして、様々な形で利用されお馴染みのエンジンだが、VOCALOIDは「歌唱」は得意としており、人間にはごくごく普通にできる「しゃべる」という行為は得意ではなかった。そのため、無理矢理合成しようとしても、不自然な音声になってしまうという問題があった。
元々、VOCALOIDエンジンは開発する際のコンセプトで「歌唱のみをターゲットとしていた」とのことだが、楽曲内で「叫び声」や「セリフ」など、「しゃべり」に近い表現が必要なものもあり、「歌唱のみをターゲットとしていた為にしゃべりの実現には多大な労力と時間を有する上、「しゃべり」特有の表現力にも限界」があった。
現時点では、キャラクター・ボーカル・シリーズのような合成エンジン製品の発売予定はなさそうだが、コナミデジタルエンタテインメントが4月29日に発売予定の「METAL GEAR」シリーズ最新作「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」で搭載予定とのこと。
できるだけ早い時期に一般ユーザーの手の届く技術として提供されることを期待したい。
http://www.yamaha.co.jp/news/2010/10022501.html
(ヤスベェ3世!)